ビッグシルエットロンT XLサイズ 着丈78cm 肩幅71cm 身幅71cm 袖丈61cm peequodの代名詞のこのビッグシルエットロンTのボディ。 ボディかなりこだわってるからたくさん褒めてもらえて、このビッグシルエットロンT自体のファンまでいて、とってもハッピーです XLサイズなので超ビッグです。日本の3〜4XLくらい。ゆるく着こなしちゃってね。 中国の環境研究所生物生態リスク評価・対策研究室長である宗文是の文献によると、中国に分布する虎に限りある珍しい行動をとるらしい。 それは食事や生殖、生存活動を基本的に行動の動機付けとする動物にとって無意味、むしろ有害とさえ言える行為であるため人間以外の動物はまずしないこと。 そう、喫煙である。 いち動物である人間を人間たらしめる要因はこれまでにも数多く議論されてきたが、生存活動に有害なものを嗜好するという点で喫煙はある意味かなり人間らしいものと言える。 しかし、1993年に宗文是が「喫煙する虎の存在を確認した」と著書『肺脂中国（ハイヤニチャイナ）』にて発表した。 ある日、雲南省の可邑村にフィールドワークに来ていた宗文是が強烈な閃光と爆音で目覚めた。 落雷だ。それもかなり近い。 飛び起きて外に出ると村の裏山の方で細く煙が上がっている。落雷による山火事の例もあるため宗文是は仲間とともに火元の確認に急いだ。 火元にたどり着いたとき、火は焚き火程度の小さなものであったにも関わらず一行は言葉を失った。 家族であろうか、虎が3匹集まっている。 珍しい火に好奇心で集まっているのかと思ったがどうやら様子がおかしい。妙にリラックスしている。今風に言えばchill（原文では「瞑想しているかのごとく感ぜられた」とある）しているのだ。 「タバコだ！」仲間が気付いた。 確かにタバコの匂いがする。 よく見ると何か葉っぱを集めて火にくべている。 可邑村はタバコの葉の名産地である。火を確認してからタバコの葉を準備するのは虎にも容易であろう。 人間のように葉を巻いてフィルターを通して煙を吸うやり方ではないが、これは確かに喫煙だ─────。 以上が宗文是の発表を要約したものである。 これを踏まえて、ここからはあくまで私の憶測に過ぎないが、中国と言えば『人虎伝』がある。国語の授業でも定番の『山月記』の下敷きとなった作品である。 『山月記』同様に人が虎になる話で、古くは唐の時代から中国で伝聞されている。 虎の喫煙も元が人間であれば不自然なことでもない。 とは言え、その3匹の虎たちが皆、元は人間であったか今となっては確かめる術はない。 だが、「ある島で1匹の猿が芋を洗って食べ始め他の猿たちもそれをマネしだした。すると関わりのないはずの離れた島の猿たちにもなぜか伝播して芋を洗い始めた」という例もある。 いわゆる「シンクロニシティ」という現象だ。 例えば虎になった人間、李徴子が落雷などで偶然に火がついたときにそれにタバコの葉をくべて吸っていたとしたら。 それを見た虎たちも真似し始めたとしたら。 喫煙する虎の存在により、『人虎伝』が全くのフィクションとも言い切れなくなってくる。 ロマンがある話だ。 火のないところに煙は立たない。 宗文是が煙に向かって行って喫煙する虎を見つけたように、煙を辿ればそこに何かしらの、ときには小説よりも奇なる“事実”がある。 『人虎伝』も0から作られた話ではなく虎になった人間、あるいは人間のようにふるまう虎の存在があったのではないか。 「人間は動物の分際でまるで神であるかのような振る舞いをする。動物が人間のように“進化”することなどつゆほども考えていない。 だが、動物と人間の垣根なぞほんの誤差であり、いつその境界が霞み、消えたとしてもなんら不思議ではない────。 この話をすると人々は『たかが獣が人間様になるはずがない』と一蹴し鼻で笑う。だが、ブッダやキリストもたかが人間から“神”となったのだ。いわんや、動物が人間になることをや───────。」 と、宗文是は著書『肺脂中国（ハイヤニチャイナ）』のあとがきで記しており、最後にこう締めくくっている。 「私の名前、宗文是（そうぶんぜ）を逆から読んでみてほしい。火のないところに煙が立つことも、ごく稀にある。」 #ハイヤニチャイナや宗文是でピンと来た腹ペコたちはカンパイしよね